バックオフィスナビ 診断

給与計算SaaS

給与計算SaaS比較【2026年版】中小企業向け3選

2026/5/7 · 編集部

「毎月の給与計算に数日かかる」「法改正のたびに手作業で修正している」「給与ソフトと勤怠システムが連携できずデータの二重入力が発生している」——こうした課題を抱える中小企業の担当者に向けて、本記事では給与計算SaaSの主要3製品を機能・料金・連携の観点で比較します。

給与計算クラウド化で何が変わるか

紙やExcelベースの給与計算には、入力ミス・法改正対応の遅延・担当者属人化というリスクが伴います。クラウド型給与SaaSに切り替えると、以下の変化が期待できます。

  • 勤怠データの自動取り込みでデータ二重入力を解消
  • 社会保険料・雇用保険料の自動計算で計算ミスを低減
  • 年末調整のWeb完結で紙回収・転記作業が不要に
  • 法令改正の自動対応でバージョンアップ作業が不要

ただし製品によって「できること」「向いている企業規模」が大きく異なります。次のセクションで整理します。

自社に合う製品を選ぶ3つの基準

1. 既存システムとの連携

給与計算SaaSは単体では動きません。勤怠管理・会計ソフトとどう連携するかが選定の核心です。すでに利用中のシリーズ製品がある場合、同一ベンダーの給与SaaSを選ぶと連携コストが最小化されます。

2. 従業員数と給与体系の複雑さ

従業員10名以下のスタートアップと、100名規模で複数就業区分・シフト制が混在する中堅企業とでは、必要な機能が異なります。小規模なら低価格シンプル系が有利、中規模以上なら労務管理との統合まで見据えた選択が得策です。

3. 料金体系とランニングコスト

月額固定型とユーザー従量型があります。従業員数が少ない段階では従量型が有利ですが、人数が増えると逆転するケースもあります。導入前に「50名時点の月額」を必ず試算してください。

主要3製品の詳細比較

ジョブカン給与計算

株式会社DONUTSが提供する中小企業特化の給与計算SaaSです。1ユーザー400円/月という低価格が最大の訴求点で、初期費用は不要です。

主な機能

  • 給与・賞与計算
  • 年末調整
  • 給与明細Web交付
  • 社会保険料自動計算
  • 法令改正自動対応

連携先:ジョブカン勤怠管理 / ジョブカン労務HR / ジョブカン経費精算 / SmartHR

ジョブカンシリーズで勤怠・労務・経費まで統合している企業であれば、給与計算もジョブカンで揃えることでデータ連携がスムーズになります。一方、大規模・複雑な給与体系(多段階の職種別賃金・複数就業規則など)が必要な場合は機能面で不足を感じる可能性があります。

無料トライアル:30日間

セキュリティ:ISMS・プライバシーマーク取得済み

公式サイトで資料請求


マネーフォワード クラウド給与

株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型給与SaaSです。スモールビジネスプランは月額3,980円(年契約割引あり)から利用でき、中小〜中堅規模まで幅広くカバーします。

主な機能

  • 給与・賞与計算
  • 年末調整
  • 給与明細Web交付
  • 社会保険料自動計算
  • 法令改正自動対応
  • マイナンバー管理

連携先:マネーフォワードクラウド会計 / マネーフォワードクラウド勤怠 / マネーフォワードクラウド経費 / SmartHR / freee

MFクラウドシリーズをすでに利用している企業は、会計・経費・給与をシームレスに繋げることで月次決算の自動化が一段と進みます。freeeや弥生との連携にも対応しており、他社会計ソフトからの乗り換えを必要とせずに導入できる点も実務上のメリットです。単体導入の場合、連携による恩恵が薄くなるため費用対効果を事前に確認することを推奨します。

無料トライアル:30日間

セキュリティ:ISMS・プライバシーマーク取得済み

公式サイトで資料請求


SmartHR

株式会社SmartHRが提供する、労務管理を核とした人事プラットフォームです。給与計算機能を単体で持つというより、入社手続き・社会保険電子申請・年末調整・従業員DBなどの労務管理全般のペーパーレス化に強みがあり、給与計算は外部の給与ソフトと連携して行う設計です。

主な機能

  • 入社手続き電子化
  • 社会保険・労働保険電子申請
  • 年末調整
  • 従業員DB・評価管理
  • 給与明細Web化
  • マイナンバー管理

連携先:マネーフォワード クラウド給与 / freee人事労務 / ジョブカン給与計算 / KING OF TIME / Slack

SmartHRは「給与計算そのものをクラウド化する」ツールではなく、「労務手続きと給与計算を繋ぐハブ」として機能します。給与明細のWeb交付や年末調整のデジタル化から入りたい企業、あるいは従業員30名以上で労務手続きの工数削減を優先したい企業に適しています。料金は従業員数に応じた見積もり制で、30名以下向けのプランも用意されています(公開情報をもとに記載。最新は公式サイトで要確認)。

無料トライアル:15日間

セキュリティ:ISMS・SOC2・プライバシーマーク取得済み

公式サイトで資料請求

3製品スペック比較表

項目ジョブカン給与計算MFクラウド給与SmartHR
ベンダー株式会社DONUTS株式会社マネーフォワード株式会社SmartHR
料金モデル従量(400円/ユーザー/月)月額固定(3,980円〜)要見積もり
給与計算機能ありあり外部連携前提
年末調整ありありあり
マイナンバー管理なしありあり
無料トライアル30日30日15日
主な連携先ジョブカンシリーズMFクラウドシリーズ複数給与SaaSと連携
適した規模1〜300名1〜300名30名〜
セキュリティ認証ISMS・PMISMS・PMISMS・SOC2・PM

※PM=プライバシーマーク。料金は記載時点の公開情報。最新は各公式サイトで要確認。

企業タイプ別おすすめの選び方

ジョブカン給与計算が向いている企業

  • 従業員数が10〜100名程度でコスト最優先
  • すでにジョブカン勤怠管理を利用中
  • 標準的な給与体系で複雑なカスタマイズが不要

マネーフォワード クラウド給与が向いている企業

  • MFクラウド会計・経費をすでに利用中
  • 月次決算の自動化まで視野に入れている
  • マイナンバー管理まで一本化したい

SmartHRが向いている企業

  • 入社・退社手続きや社会保険申請の工数削減が急務
  • 給与計算ソフトはすでに持っており、労務DBの整備に力を入れたい
  • 従業員30名以上で労務管理の高度化を検討している

また、どの製品が自社に合うか迷った場合はバックオフィス診断ツールを使うと、企業規模や課題に応じた推奨製品を確認できます。給与・労務カテゴリ全体の比較は給与・労務カテゴリTOPもご参照ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 給与計算SaaSへの移行時期はいつがよいか?

年度の区切りである4月や、給与体系を見直すタイミングが移行しやすいとされています。ただし製品によっては年末調整前の10月〜11月に合わせた導入を推奨するケースもあるため、まず無料トライアルで動作確認してから決める方法が現実的です。

Q. 給与計算SaaSは電子帳簿保存法に対応しているか?

本記事で紹介した3製品はいずれも法令改正への自動対応を標準機能として備えています。ただし対応範囲や設定方法は製品によって異なるため、導入前に担当者へ確認することを推奨します。

Q. 中小企業でSmartHRを使うメリットはあるか?

SmartHRは「給与計算そのもの」よりも「労務手続きの電子化」に強みがあります。従業員10名以下の段階では機能を使い切れない可能性がありますが、採用拡大フェーズで入社手続きが頻繁に発生する企業や、社会保険申請をペーパーレス化したい企業には早期導入のメリットがあります。

Q. 既存の会計ソフト(弥生・勘定奉行など)を変えずに導入できるか?

マネーフォワード クラウド給与はfreeeや弥生との連携に対応しており、既存会計ソフトを継続利用しながら給与のみクラウド化することが可能です。ジョブカン給与計算も主要会計ソフトとの連携に対応しているため、事前に連携要件を確認してください。

Q. 無料で試せる製品はあるか?

本記事の3製品はすべて無料トライアルを提供しています(ジョブカン・MFクラウド給与は30日間、SmartHRは15日間)。まず実際の給与データで動作を検証することを強くおすすめします。

まとめ

給与計算SaaSの選定は「既存シリーズとの親和性」「従業員規模と給与体系」「料金モデル」の3点で8割が決まります。コスト最優先ならジョブカン給与計算、MFクラウドとの統合を狙うならマネーフォワード クラウド給与、労務手続きの電子化まで包括したいならSmartHRが現時点での有力候補です。いずれも無料トライアルが用意されているため、まず実際に動かして自社の運用フローに合うか確かめてみてください。


本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。

Related Tools

この領域の主要ツール

Get Started

この記事のツール選定で迷っていますか?

30秒診断で貴社に合うTOP3を瞬時に提案します。